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就職と新しいライフスタイル。娘婿兼上級幹部求む [経済]

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多大の成功を収めている精肉加工会社のオーナー、「ミスター・ミート」は、
その娘ベッキーと結婚する優秀な男性を求めている。

応募者はベッキーの指名と同意が得られなければならない。 野心的で、信頼でき、
知性的で、正直で、自制心があり、容姿のすぐれた男性をベッキーは好む。

応募者は成績優秀で、つい最近大学を卒業もしくは現在最終学年に在籍していることが
最も望ましい。 ベッキーの選んだ志願者は、さらに雇用に関して次の条件を満たさなければ
ならない。



1 養父となるミスター・ミートの下で喜んで働く。 選ばれた応募者には将来副社長
 の地位が与えられる。 合意と結婚がなされたあと、職務が割り当てられる。
 与えられる俸給は、同等の学業成績の新卒者に比して格段に多い額となる。


2 ミスター・ミートならびにその家族、ベッキーの姉たち夫婦の近くに住むことを
 承諾する。 選ばれた応募者とその妻ベッキーには、二人の選んだ家が与えられる。


3 ミスター・ミート一族全員とともに、毎夏の休暇を楽しく過ごすこと。 選ばれた
 応募者とその家族はミスター・ミート所有の豪華ビーチハウスを無料かつ無制限に使用できる。
 選ばれた応募者は二週間の夏期休暇を与えられる。 夏のあいだ中、彼の妻と子供たち
 (生まれた場合)はミスター・ミートとともに過ごす。休暇が終了したあとも、選ばれた
 応募者は週末ごとに家族に加わる。 ミスター・ミートの他の娘たち家族も同様に過ごす。


4 ミスター・ミートと他の二人の娘婿と緊密に働くことを喜びとする。 選ばれた応募者は
 ミスター・ミートを長とする経営執行委員会のメンバーになる。 ミスター・ミートが
 引退したときに引き継ぐ可能性を考えて、選ばれた応募者には会社の所有権の一部が
 与えられる。 その詳細については、後日ミスター・ミート及び重役たちと協議が
 行われる。



これはライフスタイルと生涯にわたる義務の提示であると同時に、一生に一度あるか
ないかの破格の申し出である。 選ばれた応募者のなかの、ミスター・ミートの条件に
同意する男性にのみベッキーは手渡される。 これにやぶさかな者は応募無用。




ジョンはこれらすべてに耳を傾けた。 それから、ミスター・ミートはセールスマン
心得一〇一の大原則のなかで謳われる「相手の気持ちの代弁」をやってのけた。

つまり、「君の考えていることはよくわかっとる。 こう思ってるんだろ? ”ジョン、 お前は途方もなくついてるじゃないか”」ってね」。

ミスター・ミートの思惑がゆらぐわけはない。 結局、ミスター・ミートにとって。
一足す一は二以外にないのだ。

その晩、ジョンはミスター・ミートの話に対して意思表示するいとまも与えられなかった。
早々と、ミスター・ミートはもう一人娘婿を採用した気分になっていた。 翌日、ジョンは
自分の親の家に帰った。 ベッキーとは、次の学期が始まるまでに数回電話で話をした。
彼女はミスター・ミート同様、自分の一族の「ファミリープラン」に夢中になっているようだ。


二人が大学に戻ったとき、ジョンは自分の気持ちを初めて打ち明けた。 そして結局、
婚約指輪が交わされることなく、結婚話は立ち消えになった。 ベッキーは恋人の望みよりも
ミスター・ミートのほうに忠実だった。 本当はベッキーもジョンを愛していたのだろうが、
親たちが築き上げたライフスタイルの外に彼女を連れ出そうとする男と結婚するのは
気が進まなかったのだ。

人生最大のチャンスとも呼べる申し出を、なぜジョンは断ったのか?


要するに、ジョンは自分の足で立っていなくてはガマンできない人間だったのだ。
人からライフスタイルを押しつけられるのは、彼には屈辱でしかなかった。

ミスター・ミートの経営スタイルのどこを見ても少しも感銘を受けなかった。


ジョンは自分の能力に大きな自信を持っていた。 難しい州立大学で優秀な成績を収め、
トップクラスの上場企業にリクルートされることに照準を当てていた。 そこに入れば、
レベルの高い幹部候補訓練システムがあるし、頭のよい野心的な者たちには大いに
チャンスがあると考えていた。


ミスター・ミートの提案には別の問題があった。 娘の結婚相手意を重役に据えることが
果たして生産性向上につながるかどうか、ジョンは疑問に思った。

二人の娘婿たちがどうしようもない人間だったら、誰が経営のてこ入れをするのか?

常識から判断して、ジョンは縁故によって会社幹部を選び昇進させるのは最良の策ではない
と考えた。 とくに考えただけでも頭に血がのぼったのは、将来起こりかねない家庭の
いざこざだった。 ジョンとベッキーがもしミスター。ミートから家をもらったとしたら、
その譲渡証書には誰の名前が記されるだろうか?

夫婦喧嘩が始まったら、どうなるか? ベッキーがこう言うのは目に見えている


ジョン、ここは私の家よ。 父が買ってくれた家なんだから・・・・私のやり方が
気に入らないのなら、出て行って!



もちろん、ミスター・ミートの義理の息子が家を出るということは、単にベッキーのもとを
離れるというだけではなく、ミスター・ミート王国の重役のキャリアを捨てることも
意味するからだ。 そのような状況では、ジョンは自分の家庭の主にはなれないと悟った。



ジョンの野心と強い自立心を考えれば、彼はまちがいなく正しい決断を下したと言える。


今日、彼は会社役員として成功を収め、独力で億万長者となった。 人間を強くするのは、
ゴールをめざして苦闘することであり、成功に至る道を自分で切り拓いていくことだと
ジョンは気づいている。 世の「ミスター・ミート」たちから援助金をもらうような人は、
他人に頼ってばかりいる人間に成り下がってしまうのだ。


もし「ミスター・ミート」が突然死んでしまったらどうするのか? もし、実は
「ミスター・ミート」には事業を義理の息子たちに与えるつもりがなかったことが
わかったとしたら、どうするのか? いや、それどころか、「ミスター・ミート」は
ただ餌をまいて、どうにでも自由になるイエスマンを探していただけだったら? 


私の調査データでは、相手が裕福だからという理由で配偶者を選ぶのと、相手への愛と
尊敬と夢のために結婚するのと、どちらがよいかはもはや言うまでもないだろう。



妻と別れることになったら、
仕事もなくなることになる。同じ業界では
噂になってるは、近くでは生活も仕事もできない、
したいという気持ちも失せてしまう。

さらには、従業員たちは社長側は悪くても、
どっちの味方につくだろうか。会社側だよね。

世の中って、力関係が働き、損するのはいい人。

予想される不自由を勇気で決断した。
ぼくならわからない。

ある意味弱いところがある。弱さを認めるのも大事だし、
将来自分もしくは相手にだって何が起こるかわからない。

必ずしも、どっちがいいってない。

辛くて悲しい今日。明日はもっとつらい、しかし
明後日はよいことがある。

耐えながらも、惜しまない努力と経験からくる
知恵が大事なってくる。




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