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安上がりなライフスタイル [経済]

 人は同時に2つの場所にいることはできない。


 だから、子供の野球を観ながら、ブルックス・ブラザーズのような名門百貨店で買い物は
できないし、カジノでスロットマシンを楽しむのも不可能である。


 この考え方が、億万長者たちの安上がりなライフスタイルの根底にある。



 金のかかる活動より、かからない活動のほうが多いことがわかる。 しかも、金の
かからない活動は単に安上がりであるばかりではない、、、じつは仕事に役立つ場合が
多いのだ。


 億万長者の半数近くがお祈りに時間を割いている。 神様に相談するのに費用は
ほとんどかからない。


 それでいて信仰はその人の人生を支える役割を果たし、正しい判断や不屈の精神を
生む重要な要素になっているのだ。


 安上がりなライフスタイルには、もっと別の側面もある。 大半のミリオネアたちは、
日曜大工などを自分でやるDIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)派ではない。 とくに、
完成までに何時間もかかる大工仕事はやらない。


 時は金なり、と心得ているからだ。 億万長者の主たる仕事場での時給は、
平均して320ドルである。 仮に棚を取りつけるとしよう。 

 板をのこぎりで切り、やすりで磨く下準備だけで軽く1時間はかかる。 材料を買いに行く
手間も忘れてはならない。 取りつけにはもっと時間を要する。 10ドルの板を壁に
取りつけるのに4時間かけるということは、彼らにとっては1050ドルから1400ドルの
損失に匹敵するのだ。


 億万長者たちが日曜大工をやらないのは、金銭的な理由ばかりではない。 金持ちは
日曜大工をする代わりにゴルフをする。 億万長者がゴルフに費やす時間と日曜大工に割く
時間とのあいだには、明らかな反比例の関係があるのだ。 むろん、ゴルフはゴルフ場の
会員権購入費、グリーンフィー、道具代、ウェア代と非常に高くつくスポーツである。

 しかし、億万長者たちはゴルフにかかる費用を、必要経費だと見なしている。

 ゴルフ自体が目的ではないんだ。 ゴルフは新規の顧客の獲得に役立つし、既存の
顧客を喜ばせることにもなる。


 とはいえ、億万長者の余暇活動に占めるゴルフの順位は13位で、3位の「資産運用の計画」
を練ることに比べるとかなり低い。 これもまた安上がりな活動なのである。


 私は研究や執筆のために図書館をよく利用するが、そこで億万長者たちをしょっちゅう
見かける。 彼らは金融専門誌や投資家向け雑誌などを借りるために列をなして待つ。

 もちろん、図書館を利用するのに費用は1セントもかからない。



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ただ観るだけでなく [経済]

 金持ちというと、毎日ゴルフやテニスばかりやっているように皮肉まじりに描かれることが
多いようだ。 事実、億万長者の多くはゴルフやテニスを趣味にしている。


 ちなみに、資産レベルとゴルフをする回数とのあいだには、かなりはっきりとした
相関関係が見られる。



 資産1000万ドル級のスーパーリッチがゴルフをプレーする回数は、
ミリオネアでない高所得層の約2倍である。



 多くの億万長者にとってゴルフは重要な意味を持っているが、スポーツに関する活動の
なかには、もっと重要視されているものがある。


 調査対象となった1か月間はゴルフ・シーズンだったにもかかわらず、ゴルフをしたと
答えた億万長者は45%で、すべての活動のなかでも13位とどまっている。


 これに対して、ミリオネアたちの61%がチェックマークを入れているのが、、、


 自分の子供や孫のプレーするスポーツを観戦する。




 つまり、億万長者の多くが、ゴルフ(45%)やテニス(23%)をするより、
子供たちのプレーするスポーツを観戦するほうを優先させているのだ。


 ただし、億万長者たちはただ単に愛情のみからそうするわけではない。 調査対象となった
億万長者のほぼ半数が、学生時代に何らかの団体競技を体験していて、その体験から
大事なものを学んだと思っている。


 競争意識を育んだり、チームワークの重要性を身につけることができたと感じているのだ。
また、学生時代にスポーツをやっていた人は、社会人になってからも、そうでない人より
多く運動することもデータからわかっている。


 定期的な運動が、健康な身体と健全な精神づくりに役立つことは
言うまでもないだろう。


 こうした理由から、億万長者の大半は自分の子供たちにスポーツをやらせている。円満な
人格形成の一環として、スポーツは必要と考えているからだ。 だから、ミリオネアたちは
貴重な時間を割いて、子供たちのプレーするスポーツを観戦する。 これは、べつに
億万長者がふつうの人よりステータスが高いからとか、より子供を愛しているからと
いうわけではなく、時間をどう使い、何を優先させるかの考え方の問題なのである。



 純資産レベルが高いほど、子供のプレーするスポーツを
観戦する頻度が高くなる。



 これはどういう理由からなのか? それは、資産レベルが高い人ほど、自由に時間配分を
決められる立場にあるからだ。


 放課後に行われるスポーツ行事を観に行く親は、ブルーカラー層より富裕層のほうが
圧倒的に多い。 億万長者の多くは、自身が経営する会社のオーナーか、弁護士などの
専門職なので、自分でスケジュールを組むことができる。


 だが、工場の作業員やトラック運転手といったブルーカラー層は、仕事を優先せざるを
えない。 億万長者とふつうの人の大きなちがいは、その報酬の支払われ方にある。


 億万長者の場合は通常業績や成果に対して報酬が与えられるが、ふつうの人の場合は
労働時間や仕上げ他製品の数など、拘束された時間や労働量によって給与が支払われる。


となると、経済的成功の鍵となるのは、自分で時間をやりくりできる職業に就けるか
どうかということになるようである。




時間の柔軟度の高い人は経済も考え方においても
共通点がある。

仕事を離れたプライベートで、
会社員の人と経営者の人が同じスポーツチームにしても、
肝心な場面での素直が、違うなあと感じるときがある。


子どものような素直さで驚かされる時がある。





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億万長者の現実と幻想 [経済]

 まず最初に、典型的な億万長者をイメージしてほしい。 



 これまで見てきたように、億万長者には成功を収めた自営業者や経営幹部、医者、
弁護士などが多い。


 彼らは高級住宅地に建てられた、平均評価額が140万ドルの邸宅に住んでいる。 
90%の人が大学を卒業した高学歴の持ち主で、世帯の年間総所得は平均60万ドル以上、
純資産は7桁を下らない。


 仕事を離れたら、そうした大金持ちはどんな生活を送っているのだろうか? 


 億万長者の多くは仕事中毒ではないし、ハリウッド映画が描くような派手な暮らしぶりを
している人はほとんどいない。



 忘れてならないのは、億万長者とは、高い収入を稼ぎ出し、資産を貯えることに成功した
人たちだという事実である。 だから当然、この2つに関連した事柄に最も時間を割いている。


 たとえば、資産運用計画を練ったり投資アドバイザーに相談したりといったことにだ。



 しかし、それ以外においては、データが示しているとおり、一般の人と何ら変わりない
生活を送っている。 ほんの数点を除けばちがいはないと言っていいくらいである。


 だから、私は億万長者のライフスタイルについて聞かれると、いつもこう答える。



 典型的な億万長者というのは、いたって質素なもんだよ! 



私の住む町のお金持ちは、いつも仕事中のイメージ。

軽い会釈や会話などの付き合いはあるが、
服も普通で、派手ではない。

飲み歩いているかと言ったら、
そうでもない。

決まったスナックに定時出勤のように通い、
軽く飲んで、数時間で帰る楽しみを
持っている方もいた。

悲壮感もない、忙しそうでもない、ほんとうに
普通のおじさんおばさんといった感じだ。



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法曹界からの実践的アドバイス [経済]

 家を建てるか買うかについては、職業によって考え方に大きなちがいが見られる。

 いくつかの職業カテゴリーの億万長者には、「建てる派」のほうが「買う派」よりも
かなり多い。 

ちなみに、高収入の弁護士たちは概して、家を建てることに拒否反応を示す。



◆弁護士10人のうち9人近く(88%)は、別荘なども含めて家を建てたことが一度もない。


◆億万長者全体では、家を建てたのは27%で、会社役員(32%)と、自営業者(31%)
 では、「建てる派」の割合はやや多くなる傾向にある。


◆資産額と「建てる派」の割合にも関連性が見られる。 純資産が100万ドルから
 200万ドルのグループでは、約4人に1人(24%)が家を建てたと答えた。 
 それに対して、純資産額が1000万ドル以上の億万長者たちは、約35%が家を建てている。



 金持ち弁護士たちがあまり注文住宅を建てようとしない理由としては、とくに2つのことが
考えられる。 

彼らの所得レベルは非常に高く、弁護士のゆうに80%は年収が20万ドルを超え、
約2人に1人は40万ドル以上を稼ぐ。 

それだけの収入を得るためには、どれほどの時間と労力を費やさねばならないか、
ちょっと考えてみれば想像がつこう。 



 とりわけ弁護士の多くは、自分や同僚は家の建築のために割く時間はないと答えている。

弁護士たちは自分の時間の価値を正しく把握しており、家を建てるとなると、その時間を
雇うことで生じる法律上のリスクや、それに伴う経済的リスクも、弁護士は仕事柄、熟知
しているからである。


 たとえ州でいちばん腕がよくてまっとうな業者に仕事を依頼できたとしても、まだ問題は
ある。 

家屋の骨組みが完成した直後に、あるいはかなりの前金を支払った直後に、その
業者が事故で仕事ができなくなったり、不幸にして亡くなったらどうするのか? 
業者に渡した前金はどうなるのか?


 家を建てるとなると、これ以上にもさまざまな問題に直面する可能性がある。 だから、
まずは弁護士に相談するべきなのだ。 

そして、もしできれば、建築業者を探すのを手伝ってもらう。 あなたの弁護士が大手の
法律事務所のパートナーなら、あなたは他の人たちより有利といえる。 
50人から100人もの弁護士が同じ事務所にいれば、家を建てた経験者が最低でも
5人や10人は見つかるはずだからだ。



 そのなかには、雇った建築業者に充分満足した人も何人かいるかもしれない。 あるいは、
同僚の弁護士のクライアントが、「ハイグレードな」建築業者を雇っていたという場合も
あるだろう。



 建築に関する法律上の問題はすべて、弁護士に説明してもらう。 弁護士の意見を聞くまでは、
契約書に署名しようなどと絶対に思わないことである。 さらに弁護士に契約書を作成したもらい、
詳細を業者と練り直してもらえれば、なおベターだろう。


 自己表現の一環として理想の家を建てたいと思うあまり、自制心を失ったりしないように
することが大事だ。 

どうしても細部まで注文設計で独自のものにしたいなら、工事の遅れや期待はずれの出来、
予算オーバーは覚悟しておいたほうがいい。 

時間と費用の面からいえば、住宅のすべてを注文設計するのは避けたほうが賢明である。
 



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本当の金持ちは金持ちは家を建てたがらない [経済]

 友人のジョンが私の家を訪れ、家を買うのと建てるのとではどちらがいいか、
とアドバイスを求めた。 君はラッキーだ、と私は答えた。


 その問題に関連した数字をまだはっきりと憶えていたからだ。 「建てるか買うか?」
という問題に対して、億万長者たちはどう回答しているだろうか?



家を建てたことがある億万長者は、ほぼ4人に1人(27%)である。 この数字には、
 自宅やセカンドハウス、避暑・避寒用の別荘などすべての住宅が含まれる。


◆家を建てたことがある億万長者の割合は純資産額とともに増えていくが、それでも
 資産1000万ドル級のスーパーリッチのうち、家を建てた経験があるのはわずか
 35%である。



 私の予想どおり、意外な事実にジョンは少しショックを受けたようだった。 金を
節約できるだろうからという理由で、家は建てようと考えていたらしいのだ。 また、
大半の億万長者は家を買ったりせずに建てるものと思い込んでいたようだった。



 私から調査結果を聞いたあと、ジョンは新たな見解を口にし、、、


 なるほど、わかったよ。 億万長者は住居にかける金を節約しなくてもいいから
そうなんだ。 でも、僕は[金持ちとは]ちがう。 節約しなきゃならないから建てるんだ。




最近はイノベーションという言葉に慣れてきた。

4、5年前、空き事務所にイノベーションと貼ってあった。
しばらくするとコロナで閑散とした街並みにイノベーションが
意味を見い出す活力が失われていた。

コロナ明けに入居が出始めた。 個人と会社さんだ。
極端だ。個人の時代か、それとも企業が元気を取り戻すのか、
微妙な世の中、徐々になぜか土地が値上がり、物価も
値上がりし始めた。


物が売れないのに値上がり?と困惑したが、
なぜかそんなことを思い出した。






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資産の一部としての不動産 [経済]

 蓄財優等生タイプの億万長者には、もう一つの特徴がある。 それは、
全部の卵、すなわち資金を、壊れやすい一つの籠に入れることはしないということだ。


 資産家は「自己資金をすべて自分の事業に注ぎ込む」と思われているが、これは
まったくの俗説である。 そんなことは決してない。


 大半の億万長者は、株式市場を全面的に当てにすることはないし、不動産や先物と
いった特定の市場に依存することもない。 大多数の人は投資資金を適度に分散させ、
投資目的の不動産を数種類所有する。


 株式の投資を非常に好む億万長者でさえ、資産の一部は不動産にしてある場合が多い。



 不動産投資に回す資産の割合が高いほど、
その人の純資産が大きいという傾向が見られる。



 私は富裕層の研究を始めてまもなく、この点に気づいた。 ある大手の投資機関から
仕事を依頼されたときのことだ。 私はあるフォーカス・グループの億万長者たちに、
投資方法について尋ねてみた。


 大半の人が「株式や債券に投資している」と答えたが、よくよく聞いてみると、それよりも
はるかに多くのものに投資していることがわかった。 商用不動産をいくつか所有する
事業家もいた。 他の人たちもそれぞれオフィス用総合ビルや工場、医療用研究施設、
賃貸不動産、リゾート地の賃貸不動産ショッピングセンターなどを所有していた。 一戸建て
住宅に投資していた人も何人かいた。

 その一人、アルヴィンは、まさに「猟犬の鼻」を持っているといえる。高校中退者だが
配送業ビジネスで成功したアルヴィンは、ニューヨーク市近郊の高級住宅街に住んでいた。


 あるとき彼は、自分の住む高級住宅地が投資チャンスの宝庫であることに気づいた。
最初に目をつけたのは、一年ほど空き家になっていた、近所の離婚した夫婦の家だった。

 アルヴィンはその家をバーゲン価格で購入し、全体的に修繕を施し、その後数年間は
親戚に貸していた。 そのうちに不動産市場の状況が好転した。


 そこでアルヴィンは、評価額の20%増しでその家を売りに出した。 結果、その物件は
言い値に近い価格で売れた。 購入価格の1.5倍以上の価格で売れたので、同じ時期に
株式に投資した場合よりも多額の利益が上がった。


 億万長者のあいだでは、アルヴィンと同じような投資をする人たちが増えつつある。 高級
住宅街にある持ち家を買い手市場で購入し、妥当な売値を決め、その価格で売れる日を待つ。


 そして、売り手市場で売却し、その利益でまた別の物件を購入する。 多くの場合、住んで
いる地域やその近くで「お買い得」物件を手に入れる。

 そうした掘り出し物の高級住宅を自宅にする人もいるが、多くはそれを純粋な投資手段として
利用している。










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公立学校vs固定資産税 [経済]

 グリーン氏が住宅購入で成功を収めてきた理由は、ほかにもいくつかある。 氏は初期費用
だけでなく、ライフサイクル・コストに注意を払う。 


 初期費用とは、土地や住宅の代金や建築費用であり、ライフサイクル・コストとは、
住宅のその後の維持・管理費などを含めた全費用のことである。


 ブルー氏はどうだろうか? どちらかといえばライフサイクル・コストよりも
初期費用のほうに注目するが、グリーン氏と比べると、結局どちらもあまり気に
かけていない。 



 このように、蓄財劣等生タイプの金持ちは家の購入を決めるときに、しばしば現実から
目をそらし、バラ色の夢を描くばかりで、、、費用などはどうにかなると楽観的な見方を
してしまいがちなのだ。


 しかし、ライフサイクル・コストにはさまざまものがあり、それを考えるかどうかが、
蓄財優等生と蓄財劣等生の最も端的なちがいなのである。


 たとえば、レベルの高い公立学校のある地域とそうでな地域の住宅の諸費用の
ちがいを見てみよう。 グリーン氏は決まって、レベルの高い公立学校のある地域の
家を購入するが、ブルー氏はそれにあまりこだわらない。 初めて住宅を買ったとき、
ブルー氏はそこの教育環境について事前に調べなかった。



 その後、地域でいちばんの公立学校でも平均以下のレベルだと気づき、急遽子供を
私立学校へ通わせることにした。 公立学校の教育では一流大学への進学は無理だろう、
と考えたのだ。



私立学校の授業料、年間3万3000ドルを、その住宅購入の関連コストとして、
ライフサイクル・コストに加算したらどうなるだろうか?


 億万長者はみんな自分の子供を公立学校ではなく私立へ通わせたがる、という
通説はまちがいである。 実際には大半が、公立学校のレベルは「住む地域」を決める
際の重要な要素だと考える。 10人のうち8人近く(79%)は、家を買うにあたって
重視する判断基準の一つとして次のように回答した。


 近くにレベルの高い公立学校のある地域を選ぶ。



 レベルが高い公立学校がある地域では、家の評価額も高くなる。 とはいえ、子供を
私立学校に通わさざるをえない地域に住みたいと思うだろうか? 

 億万長者には平均3人の子供がいる。 3人の子供を私立学校へ通わせるとしたら、
かなりの金が必要となる。 

 それよりは高額の初期費用を払っても、近所にレベルの高い公立学校のある地域に
住むはずである。


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家探しの前哨戦 [経済]

 家を買うにあたっては、財産の少ない人ほど注意深く慎重になり、多額の資産を
持つ人ほどあまり頓着しないだろうと考えるのは、筋が通っているように思える。

たとえ住宅に関して判断を誤ったとしても、金持ちなら破産することはないからだ。ところが
実際には、住宅の購入については億万長者のほうがはるかに用意周到なのだ

 しかし、億万長者のなかでも、資産レベルと家の探し方のあいだに興味深い関係が
見られる。


 純資産が100万ドルから200万ドルのグループと、1000万ドル以上のグループ
を比べてみた場合、抵当流れや離婚、遺産相続の際に処分される家といった「お買い物
物件を探す人の割合は、どちらが多いだろうか?


 資産が1000万ドル以上のグループでは、3人に1人以上(36%)が、そうした
掘り出し物の物件を買うと回答している。

一方、純資産が100万ドルから200万ドルのグループでは、こうした方法で家を
買うのは5人に1人以下(18%)である。


 驚かれるかもしれないが、家の購入を考えている資産家のなかには、遺産が処理される
可能性を考えて新聞の死亡記事に毎日目を通している人もいる。 だが、ある行動的な
億万長者夫人の場合、家の持ち主がなくなるまで待っていられなかった。 そこで彼女は、
自分が住みたいと思っている地域の家々の郵便ポストに、次のようなメモを入れておいた。



 求む!
  ご近所に家を買いたいと考えている者です。 もし万一、来年中に家を売りたいとの
お気持ちが少しでもおありでしたら、左記の電話番号まですぐご連絡ください。




必要なら「直接」的な行動は必須。
「直接」主に相談し「直接」連絡をもらう。

これ以上の方法はないと思う。

知人友人に相談してはいけない。なぜなら、
迷いが出てくるから。
メリットデメリットを考えても
どちらにせよ、メリットデメリットある。

「直接」は、なにもかもスムーズにいく、しかし
うまくいかなかったらやめればいい。

判断決断がしやすいよね。







 何日もたたないうちに、彼女は興味を覚える返事をいくつも受け取った。



 









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「理想の家」の見つけ方 [経済]

 今までに家を探し回ったことはあるだろうか?


 インタビューに答えてくれた億万長者の多くは、家を探していて苛々したことがある、
と語っている。

物件は常に市場に出回っているが、重大な欠点のあるものばかりに思える。 何か月も
売りに出されたままの住宅も多い。 真に「理想的な」家は、いったいどこで売りに
出されているのだろうか?


 「理想的な家」は、たいていの場合、一瞬にして売れてしまう。 ここでいう
「理想的な」家とは、申し分ない状態に維持され、趣味のよい内装で、高級住宅地の
一角にあり、周囲の環境にも恵まれ、近くにレベルの高い公立学校があるような住宅を意味する。



 こうした物件の多くは、不動産業者のリストに載ると何日もたたないうちに売れてしまう。

リストが公になる前に買い手のつく場合さえある。 なかには、不動産業者などの第三者の
手を経ずに売れるものもある。

 不動産業者を通じて家を探す場合、最も賢い客は次のように依頼する。

◆急いで買うつもりはありません。 だから、待つのはかまいませんが、私たちは本気で
 家を探しているんです。

◆理想的な家が見つかったら、できるだけ早く連絡してほしいんです。 でも、
 こちらの条件をお忘れなく、ちゃんとした地域にある、最高の状態の物件で
 なければだめです。


短期間で家を購入したことはおろか、
しようとしたことも一度もない。



 これは、希望どおりの家が買えるチャンスがあってもぐずぐずしている、という
ことではない。 億万長者たちは、自分たちに最適の物件が見るかるまで待つことの
大切さを知っているのだ。 条件を満たさない住宅を購入せざるおえないような
立場に決して陥らない。


 これときわめて対照的なのが会社勤めの人たちで、遠隔地へ転勤させられた場合、
引っ越しを余儀なくされ、しかも多くの人は数日のうちに住居を決めなくてはならない。

だが、転々と住所を変えることが、資産形成のマイナス要因となるのは疑う余地がない。

繰り返すが、アメリカの億万長者の半数以上は、10年以上引っ越しをしていない。
5人に1人は、25年以上前に買った家に住みつづけている。





こうじゃなきゃ嫌というマイホームの理想、
みなさんは持っているだろうか?

マイホーム、夢のひとつであり、大切な家族の宝物。

我慢も辛抱も必要だが、タイミングは一瞬。
そこを逃すとずっと後になるか、
あきらめか。

あっという間の人生、選んでいる暇もないぐらい
早いと思える人生。 決断も大事ですよ。




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億万長者の住む地域の変化 [経済]

 最近、エイベル夫妻は、近くに住む人たちが多少変わってきたことにも気づいた。
近所で家が売りに出されると、そこに自分たちとはちがうタイプの人々が引っ越し
てくるようになったのだ。 ではここで、典型的な蓄財劣等生、スティーヴ・アダムズ氏
とその夫人に登場してもらおう。



 このところ、億万長者が多く住む地域で、所得は高いが資産がほとんどない人たちが
家を買う傾向がある。 スティーヴは35歳の株式仲買人で、昨年の年収は50万ドルを
超えた。 その大半は株取引の売買手数料である。

夫婦とも大金を手にしたことですっかり舞い上がってしまい、140万ドルの住宅を
購入した。 ちなみに売り手は15年前にその家を購入したとき、40万ドルも
払っていない。


 スティーヴは家を買うにあたって、120万ドルという巨額の住宅ローンを組んだ。
隣人たちで100万ドル以上のローンを抱えるのは、20人に1人だけである。

だが、スティーヴと同じような職業と年代の人たちが、莫大な額のローンを組んで
100万ドル以上の住宅を購入するのは珍しくない。

実際、私の調査データによれば、巨額の抵当流れを出した人たちのなかで、30代
から40代前半の高所得層が異常なほど高い割合を占めている。



 スティーヴに代表される人たちは億万長者ではない。 蓄財優等生の大まかな定義、
すなわち年間所得の最低10倍以上の純資産など、とても持っていない。

スティ-ヴは引っ越しの翌日にも、近所の人たちの大半はしっかりした資産を築いていて、
売買手数料のような不定期の歩合収入に頼って暮らしていないことを悟にちがいない。


 決して、短期間の所得をあてにして、
長期間のローンを組んではならない。



 スティーヴにできるのは、株の売買手数料が目減りせず、固定客から見捨てられない
ようにと祈ることだけだ。 もし株式市場が下落したら、スティーヴは破産してしまう。

その場合、大幅に値下げされた彼の家を買うのはどんな人か? おそらく蓄財優等生の
金持ちだろう。 まとまった額の余剰資金を持つ唯一のグループであり、しかも「木から
落ちる巣」を見つけるのが得意だからだ。

この人たちはたとえ所得が増大しても、有頂天になって馬鹿げた、ただ高いだけの
買物に走ったりは決してしない。



 現在の歩合収入が今後も続くものとして巨額の住宅ローンを組むのは、株式仲買人
だけではない。 やはり現在高収入を得ている30代から40第前半の、いわゆる
プロのセールスマンと呼ばれる人たちも、億万長者層の居住地に住宅を求めている、、、が、
不動産価格はすでにピークに近く、遅きに失していると言えるだろう。


 

 その購入価格はこの10年ほどの間に2倍から3倍になっているのだ。 セールスマンたちの
自宅購入のタイミングが遅れるのは、景気が充分に上向くまで待たねばならないからである。

歩合収入は取引が成立したあとで初めて手に入るものであり、売上高が増えるのは
好況になってからなのだ。 一方、不動産価格は経済の好不調をダイレクトに反映する。

経済界が好景気に沸き、それに伴って株式市場が急騰すれば、富裕層の住む地域の
住宅価格もすぐさま急上昇してしまう。



 だが、好況時を除けば、プロのセールスマンが高額の家を買える財政状態にあることは
ほとんどない。 高収入を得られる好景気のときでさえ、目いっぱい借りては目いっぱい
使うから、残る金額はわずかである。



 これとは対照的に、億万長者の大半はまず資産を築き上げ、キャッシュフローが確実で
安定したものになってから、初めて家を買う。 ここで、あなたが億万長者の多い地域で
長年暮らしてきたとして、ちょっと考えてみてほしい。 10年ちょっと前、株式市場が
低迷していたあの不況の時期に、近所の家を買ったのは次のような人たちではなかった
だろうか?

◆葬儀社のオーナー/経営者

◆金属スクラップ業者

◆駐車場のオーナー/経営者

◆心臓外科医

◆大手法律事務所のシニア・パートナー

◆会計事務所のシニア・パートナー


 こうした富裕層は、自分には家を買う経済的余裕が充分あると判断した時点で、無理のない
価格の住宅を購入している。



いい話を持ってくる営業マン。
いかにもいい話だからと狙う営業マン。しかし、
いい情報ありがとうと、収集が好き。聞くだけ聞いて終わり、がうまい。
そして、条件がそろった時点で仕掛ける。

金持ちの特徴だなあと思うときがある。













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