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疲れを取り去ること 眠りが疲れを取り去る [超!集中力]

疲れを取り去ること 


■眠りが疲れを取り去る

 きびしい練習と試合での緊張に明け暮れるプロ・スポーツ選手は
疲労回復にどんな方法をとっているのか、、、をテーマとした調査結果が、
このほど武田薬品の調査でまとまりました。

対象は、プロ野球選手とプロゴルフ選手です。 それによると、
疲労の直接的な回復療法としては、マッサージが最も多く47%、
以下少し落ちて鍼(はり)18%、指圧13%の順です。


また、疲労回復のための入浴法では、30%の人が「ぬるい湯にゆっくり入る」
答えています。



 しかし、何といっても、最も大切なのは睡眠です。 9割近くの人がこれをあげ、
続いて食事33%、マッサージ24%、入浴15%の順となっています。


 睡眠については、ふだんは89%の人が「熟睡できる」と答えていますが、
試合の前夜となると「熟睡」69%に減り、16%の人が「なかなか寝つかれない」
と答えています。

寝つきをよくする工夫としては、「酒を飲む」が20人で首位、
「本を読む」11人、「音楽を聞く」4人などと続いています。



 生理学者たちは、疲労がたまるにつれて、脳の網様体に影響を及ぼす
睡眠毒素と呼ばれる物質が体内につくられ、そのために眠くなることを
指摘しています。

また、睡眠は、意識に対してだけではなく、体内の化学反応にも変化を
引き起こすようです。

例えば、眠っている猫から採取した脊髄液を起きている猫の背骨に注射すると、
注射された猫はすぐに眠ってしまうそうです。


 そして、眠りがはく奪されると、たちまち健康が損なわれます。
実験動物を2、3日でも眠らせないようにすると、死んでしまいます。

人間では、睡眠を奪われると、疲労やイライラが出て、集中力がなくなってきます。

そして間もなく身体的・精神的混乱が始まり、幻想、幻覚が生じ、
筋肉を使った動きが全然できなくなります。


























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疲れを取り去ること 日本人は頑張りすぎ? [超!集中力]

疲れを取り去ること 


■日本人は頑張りすぎ?

 集中力を高めるための第三のポイントは、
心身に疲れをためないということです。

 五輪における日本選手団の成績不振にはいつも
精神面での弱さが指摘されますが、その前に練習しすぎで無理が
たたっていることを考えるべきでしょう。

プロ野球などでも、外人選手が自主性を無視した
管理的な長時間練習に嫌気がさしてやめていくというケースもあります。


 どうも私たち日本人には、何事にも嫌気がしてやめていく
というケースもあります。


 どうも私たち日本人には、何事にも頑張りすぎる傾向があるようです。
だから、心身に疲れがたまり、いつでも眠かったり、身体がだるかったりするのです。


 しかし、そんな状態では、いくら身体にムチ打っても、
頑張り切れるものではありません。

集中力を維持するためには、適度な休息が必要です。また、
タイミングよく休息をとれば、その間に頭脳も身体も回復することができます。



わかっちゃいるけどやめられない。

わかっちゃいるけど、何回も何回もやって
身体に覚えこませるという考えがあると思う。

一方で、指導者方法はどうだろうか、
酒の付き合いを大事にする風潮、
人間関係で、疲れちゃっているのでは。。。


心の在り方や考え方、イメージトレーニングなど
やり方はいろいろあると思う。








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リラックスすること リラックスは集中前の準備だ [超!集中力]

リラックスすること 


■リラックスは集中前の準備だ

 プロ野球界で日本人初の年俸2億円台にのせた落合選手は、
集中力を高める秘訣を聞かれて、次のように答えました。


 「30分くらいかな。 一度全部頭の中をからっぽにして、
本のページをめくるように気持ちを高めていくのさ」と。


 集中力を高めるために最も大切なことは、
心身を落ち着けてリラックスすることです。そうすると、
自然に頭の中がからっぽになります。


 あなたはこれまでに、何回くらい大切な試験を受けたことが
あるでしょう? また、何回くらいスポーツの試合に参加したことがあるでしょうか?


  勉強でもスポーツでも同じことです。 全力をだしきって最良の結果を
得るためには、いま目の前の問題だけに集中することが必要です。

そして、そんなときには、誰もが心の中で、決まってこんなことばをつぶやきます。

「落ち着け。 リラックスするんだ。 大丈夫だ。 リラックスしろ・・・・・」と。


 あなただって、経験があるでしょう。 あなたは昔から無意識のうちに、
気持ちを集中するためにはリラックスすることが必要であることを知っていたのです。


 これからも、その習慣を忘れないでください。 心を落ち着けて、
全身をリラックスさせたとき、私たちの意識は、身体の隅々にまで張りめぐらされます。 

だからこそ、どこで何が起きても対処できる準備が整うのです。















タグ:落合博満
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目標を設定すること 緊張は目標達成のための準備である [超!集中力]

目標を設定すること 


■緊張は目標達成のための準備である

 試合の前に、試験の前に震えるような緊張をした経験は
誰でももっているでしょう。

この緊張は、心と体がその目標、試合に勝つこと、試験に合格すること、、、
に向かって準備していることを示しています。

言い換えれば、極度に集中している状態といえます。ただ、
その集中度が高い故に、次の行動への準備が遅れてしまい、
思うような動きができない場合もあります。

これが、緊張のしすぎです。



 このような過度の緊張に対しては、次に述べる「リラックスをする」
ことが大切になりますが、適度の緊張はとても大切です。

それは、目標達成に向かって、心と体の準備をすることに他ならないからです。


 ただし、いきなり試合前、試験前という状態をつくると
緊張のしすぎ」という状態になりやくすなります。

心も体もその準備を集中的にしなければならないので、
パニックに陥ってしまうからです。


 この「緊張のしすぎ」を防ぐには、ひとつの方法しかありません。

それは前もって準備をしておく、つまりあらかじめ目標を定めておくということです。


 スポーツの試合があるのならば、その前からその試合に勝つための
練習を繰り返す、その試合の中で使うプレーを何回も練習することです。
こうしておけば、試合前にいきなり準備をする必要はありません。

勝つための情報はあらかじめそろっているわけですから、
心も体も余裕をもって試合の準備をすることができるのです。


 試験も同じです。前々から準備をしておけば、直前になってあわてる
必要はないのです。目標設定には多くの効果があるのです。



緊張しやすいのは、
体質でもあります。
考え方や生活習慣、食事なども
関係するもの。

しかし、他人を通して感じるのは、
良いイメージをつくったり、
一呼吸して課題を考えるゆとり、
少しの改善かな。

人前では、すべての準備がパーになるぐらい緊張するものです。

最初が肝心。まず大きな声をだすこと、視点を遠くに向ける。

なぜか「笑顔」を作ることだと思います。

カラオケでも、笑顔で歌うと緊張しないことが
わかりました。



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目標を設定すること 目標を定めると自然に集中する [超!集中力]

目標を設定すること 


■目標を定めると自然に集中する

 半年後に海外旅行へ行く計画を立ててから英会話を勉強するのと、
「英会話でも習っておくか・・・・・」という気持ちで勉強するのでは、
学習時の集中力に大きな差が出ることは体験済みのことではないでしょうか。


 私たちの潜在意識は、目標を設定したときからその目標を
達成するための準備を始めます。

釣りに行こうと目標を設定したときから、釣りに行くための準備が始まり、
情報が集まってきます。

「今度の試合の対戦相手は〇〇だ」ということに決まれば、
対戦相手の情報は自然に集まってくるし、相手に勝つための技や
フォーメーションの練習には、自ずと力が入ってきます。


 「私は集中力が不足している」と思っている方は、
まず目標をはっきりと定めてください。

集中力を高める第一のポイントは、目標を設定することです。

それだけでも集中力は高まってきます。


 HBCモデルに照らして考えてみれば、記憶装置【W・S】【I・S】の中に、
また反射回路【I→O】【S→O】の中に情報が集まるための核をつくる、
体に信号を送るための中心をつくるということになります。


 車に乗っていて、いきなり後ろから追突された場合と、
自分から前の車に追突したときのケガの大きさに差があるのはこのためです。

目標を設定すると、それを達成するための準備が自然になされてきます。


つりに行く。
道具を持って行こうが
途中で買おうが
何匹釣った釣れなかった
友人に会った
釣りに行ったらいいことがあった
嫌なことがあった、、、


目標って、
簡単でわかりやすいほうがいい。
必要な予算や持って行くものが後から
湧き出てくる。


目標を高くきびしく設定すると、
決めたその時は興奮しているが、
次の日一回できたら良い方で、
たいがい続かない。

やりたい小さなことから始まって、
だんだん膨らませるほうが良いのか、
最終目標設定して、小さく小さく目標を
設定するほうがいいのか。


後者のほうに計画する場合は
なっているが、小さく分解しても
続かない。気力が起きないな自分は、正直なところ。


やってみて続くなあと思うことが
やりたいことなんだろうな。
それが仕事になるのが一番だと思う。



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目標を設定すること 一番大切なことは目標をはっきり定めること [超!集中力]

目標を設定すること 


■一番大切なことは目標をはっきり定めること

 能力開発の仕事をしていると、
いろいろな人がやってきます。


集中力を高めたい人、記憶力を高めたい人、
創造力を高めたい人・・・・・。


そして、その人たちの話を聞くわけですが、
その中で一番驚かされるのが、目標をはっきりしていない人が
多いということです。


 何となく、「集中力を高めたい」「記憶力を高めたい」と
思っているのです。

前にもふれましたが、集中力や記憶力(他の能力も同じですが)
のない人などこの世に存在しません。

ただ、自分の望む対象に自分の望むときにうまく発揮できない
場合もままあります。



 まず、あなたが集中力を高めたいと思うならば、
どのような対象に、いつ集中力を発揮したいのか、
目標をはっきりと定めることが必要です。

アイルトン・セナにしても、星野一義にしても、
やたらめったらに集中しているわけではありません。

「車に乗ることに、このレースに」と目標をはっきりと
決めているからあれほどの集中力を発揮することができるのです。

そして、レースに集中したあとは、普通の人以上に
気を抜いているはずです。


 「レースにおいても」「日常生活においても」
「対人関係においても」・・・・・、と、
常に集中していたら身も心もその負担に耐えられなくなってしまいます。

いつもいつも集中している必要はないのです。


いつもいつもどこでもぼくは、
どんなときでも集中を心がけてきた。

ある意味、気が散るすぐに。

なので、ぼくの「見えない疲れ」はそこなんだな。。
心が疲れていても、折れそうでも、
常にがんばれがんばれと叱咤激励してきたかも。

今生きているのは、身についたんだろうな、
自然と息抜きが。

今日まで病気もせずいろいろあったけど自分の足で立っている。

「がんばりすぎ」とよく言われてるが、
目標の明確さというものでは、目標であって
やってもやらなくてもみたいな
弱い自分を発見できるね。


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集中のメカニズム なぜ集中ができないか [超!集中力]

集中のメカニズム 


■なぜ集中ができないか

「私は集中力がなくて・・・・」という人がよくいます。
このブログを見ているあなたもそうかもしれません。


でも「集中力がない」人などは一人もいないということが、
今の話からお分かりになったのではないかと思います。


 星野少年がオートバイについて考えたいたとき、
オートバイに関しては集中していたわけです。


でも、この瞬間、学校の勉強や野球のことについては
集中していなかったということになります。


恐らく、星野少年は授業中であってもオートバイのことで
頭がいっぱいだったかもしれません。


このときには、、、先生の声や学校の教室にいるという、、、
集中するには本当に不適当な環境におかれていたにもかかわらず、
「オートバイ」のことに対しては集中していたことになります。


 まとめてみますと、
集中の基本は、考えなり行動の対象のイメージが
頭の中に拡がっていることです。


この意味では、誰でも集中の天才であり、
超!集中力をもっていることになります。

大好きなTV、映画を見ているとき、
面白い遊びやゲームをしているときのように・・・・・。


 問題は、必要とする対象に対して、
この集中力を発揮させることができるかどうかと
いうことになのです。

このようなことを頭に入れながら、
これからの私の話を聞いていただくとよいでしょう。



ぼくは好きになった人のことを
寝ても覚めても食事していても、
片時も忘れなくて、その彼女のことで
頭がいっぱいになった、、、。



 






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集中のメカニズム 集中の基本 [超!集中力]

集中のメカニズム 

■集中の基本

 さて、私たちが集中しているときには、
頭の中では何が起きているでしょうか。


 私たちが一番集中している典型的な例といえば、
好きなTVや映画を見て、それに没頭しているときでしょう。

 このようなときには、ドラマのヒーローやヒロインになりきっています。
そして、頭の中いっぱいにヒーローやヒロインの姿が広がっています。


 集中の基本は、考える対象、行動する対象のイメージが、
イメージの記憶装置[I・S]の中で大きく広がっていることです。


 そして、それ故に、肉体はそのイメージに対応するための
準備をしたり、また、対応しています。

 星野一義さんの話を例にとれば、次のようになります。

 瀬戸川の河原でモトクロス大会を見た瞬間、
頭の中は2輪車の走り回っているイメージでいっぱいになってしまいます。

 学校の勉強、野球のことは頭の中から消えてしまっています。

 自宅の庭でモトクロスの真似ごとをしていたときもそうです。

マフラーとライトを外した手製のモトクロッサーに手を触れた瞬間、
盛土をした1メートルのジャンプを乗り越えるためのイメージが頭の中を支配し、
学校のこと、野球のことは頭の中から消えてしまっています。

 集中の基本はイメージなのです。

 HBCモデルに基づいて考えてみれば、集中とは[I・S(イメージの記録・保持)]
の中の特定な情報が浮かび続けた結果として、
その情報に結びついている[I→O](条件反射)や[S→O](無条件反射)から、
体に信号が継続的に送られている状態と言えましょう。




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日本一速い男 星野一義の体験 刺激が記憶を喚起する [超!集中力]

日本一速い男 星野一義の体験 


■刺激が記憶を喚起する

 私たち人間は、一度何かを経験すると、その経験中に起きた体の変化と、
変化の前後に頭の中に記憶された情報とが自然と結びつくようつくられています。

 瀬戸川の河原以降、星野少年はホンダベリィC92を暇さえあれば
乗り回すようになりました。

 それまでの星野少年は、野球バカといわらたほど野球が好きで、
小・中学校とも4番を打っていました。

 ちょうど、西鉄ライオンズの黄金時代で、稲尾、中西、豊田と日本シリーズで
巨人相手に大逆転優勝をした頃でした。

 親父さんも、8ミリでみんなのバッティングフォームを研究するほど、
野球が好きだったそうです。

 そして、星野少年の車好きは、その親父さんが商売に使う3台の車や
何台かのバイクがゴロゴしていたということも大きく関わっています。



「一義は小さい頃から車を見れば乗りたがった子だ」と、今でも言われるそうです。

 しかし、その子がレーサーになるきっかけとなったのは、
まぎれもなくこの日の体験でした。

 それからは、ブロックタイヤもないマフラーとライトを外しての手製モトクロッサーで、
スコップで土を盛ったり、1メートルのジャンプを「すごいすごい」と興奮して、
こなしていったそうです。


 そして、バイクを乗り回すたびに、瀬戸川のあの大会で感じたワクワクした思い出が、
走り回るバイクや選手たちの様子が思い出されてくるのでした。

 このように、外部からの刺激が加わって体に変化が起きると、
その変化に結びついている記憶がよみがえってきます。


 だからこそ、私たちは冬の朝早く、冷たい空気が皮膚に触れ、
寒いなと感じたその瞬間に、過去のそのようなときにどのようなことを
したいかが思い出され、ヒーターのスイッチを入れるという動作をするのです。


■刺激がなくても変化が起こる

 中学校時代、手作りでモトクロスに明け暮れていた星野少年は、
高校生になり、教育熱心な親父さんの意向もあって、静岡市内の高校に通っていました。

 そんなある日のこと、あるオートバイ雑誌の記事が目に飛び込んできました。

そこには、あこがれのモトクロスライダー、安良岡健さんのことが載っていたのです。

 その瞬間、星野少年の頭の中には、あのときのワクワクした興奮と胸の
鼓動がよみがえってきました。

 一度体験したことについては、外部からの実際の刺激がなくても、
何かが引き金となって、そのときと同じ変化や生理的な変化がよみがえってきます。


 このようなことを踏まえ、さらに詳しく私たちの人間のしくみにふれることにしましょう。

 なぜならば、そこに私たちが知りたい集中のカギが隠されているからなのです。










タグ:モトクロス
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日本一速い男 星野一義の体験 生理学的に見た大脳 [超!集中力]

日本一速い男 星野一義の体験 生理学的に見た大脳


■生理学的に見た大脳

 詳しいことは、専門書にまかせることにして、
生理学的・解剖学的に見た大脳を簡単にのぞいてみましょう。

 私たちの記憶装置である大脳には、ニューロンと呼ばれる脳細胞が
100億~150億個ぎっしりとつまっていると思われます。


 そして、そのニューロンから出た樹状突起といわれる手が、
他のニューロンの樹状突起と交差したり、他のニューロン自身と交差しています。


 この交点をシナプスといい、各ニューロンあたり8000個のシナプスがあります。

 このシナプスが、基本的な私たちの頭の情報の処理や集中力を司っています。

 このニューロンの塊は、神経線維で互いにつながれた左右両半球に分かれています。


 そして、このシナプス間に電流が流れる作用が、
私たちの精神活動や集中の活動となるわけです。


 このようなことを頭の隅に入れ、日本一速い男、
星野一義さんの体験を引用させてもらいながら、
まず心と体のつながりをみてみましょう。




■刺激が肉体的・生理的変化を引き起こす

「ブロロロローン、バゥバゥバゥ」
「ビューン、ビューン」

 ものすごい爆音が、中学校2年生の星野少年の前を通り過ぎていきます。
目の前で展開される2輪車のアクロバット、彼の目玉はまん丸く見開かれたまま、
まばたきひとつしません。


 朝から1日中、河原に突っ立ってそれを見続けていました。


 その日は、3月の雪のちらつく寒い日でした。
中古車センターのポスターで知った<モトクロス大会>というのが見たくて、
星野少年は汽車に乗って、一人で藤枝市に出かけました。

 そして、そこから道行く人に訪ね歩きながら、やっとの思いで
瀬戸川の河原にたどりついたのです。


 その瞬間から、ホンダ、スズキ、コレダ、ランペット、トーハツなどという
マシンが目の前をビュンビュンと駆け抜けるのに、すっかりとりつかれてしまったのです。

 そのとき、彼の頭はモトクロス一色になってしまいました。


 このときに、星野少年の体にどのような刺激が加わり、
その刺激からどのような肉体的、心理的変化が起きていたのでしょうか。
ちょっとのぞいてみましょう。


「期待をはずませて汽車から降りたとき、
遠くにかすかなオートバイの音が聞こえた。」


「それが近づくにつれて、だんだん大きくなってきて、
胸がドキドキ、足が次第に早くなって、顔が紅潮してきた。」


「河原が見えた瞬間、鮮やかなオートバイとライダーが次々と目に焼きついた。」


「マシンのマフラーから吹き出る煙、タイヤが砂ぼこりをもうもうとかきあげ、
火花のように閃光が見える。」


 このような外部からの刺激が、目や耳、皮膚から星野少年に伝わってきます。
その瞬間、初めてモトクロスレースを見たときの、あのえもいわれぬ緊張感や
オートバイの爆発音を聴くときの爽快感などが体に沸き起こってきます。


 このように、私たちの体は、何か外部からの刺激を受けると、
必ずさまざまな肉体的・生理的変化を引き起こします。



星野少年は、
かっこいい!素直に信じた。

まさに天の声に従った。
幼い星野少年は、
自分の才能を見つけて磨き、
モータースポーツの世界に
社会と人のために輝いた。

すばらしいなあ。











タグ:星野一義
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