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小規模家族の子育て 地域の輪 

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現代の小規模家族では、日頃子どもは
家族の中の限られた狭い範囲の
人としか接することができないといえる。
大勢の家族が一緒に生活をする場合、
生活の中に順番やルールが生まれる。
兄弟がやっていることを模倣する
ことで多くを学び、祖父母から英知
を授かったりする。
性別も年齢も立場も違うたくさんの
人と接することにより、子どもの
社会性や情緒の発達などが
豊かになっていくのではないだろうか。
今の子ども達は、こうした少子化や
核家族化による乏しい家庭環境の中で
育っていると言える。

 また、家族が地域に閉ざされていることは、
家族自体の子育てをも困難に
させる場合がある。1対1の子育ての環境では、
親が自分にとって都合の良い育児
方法を継続させてしまう危険性が
あるのだ。
例えば、近所付き合いが豊富な頃は、
子育ての良きアドバイザーが
身近にたくさん存在していた。
育児や我が子の発達に不安を
覚えても、そのことを自分の経験から
客観的に見て「私の子どもも
そうだったのよ」と悩みや不安を
払拭してくれる先輩がたくさん
いたのだ。
そうやって主観的になりがちな
子育ての中に、別の風を吹き込んで
くれる存在が非常に重要なのでは
ないだろうか。
家族のみの子育てでは、関心が家族のみ
に集中し、密になりすぎて、
適度な距離感やすき間がなくなって
しまう。また、狭い育児環境の中では
虐待が発生しても、逆に
それらを覆い隠すことに繋がってしまう。

 子育てとは基本的に家族が
おこなうものである。それは、昔も
今も変わらない。しかし、
昔はその家族自体の質や量がまったく
異なり、その家族を取り巻く
地域社会も今とは別の社会
であった。
そして、家族は地域と共にあり、
地域に向かって開かれていた。
そうした、たくさんの人の中の
子育てと、今の家族のみの子育てには
大きな差がある。子どもにとっても
親にとっても、現代の家族という
小規模集団の中のみで子育て
をしたりすることは決して望ましいものとは
いえない。今の家族にこそ、子ども
や家族を超えた子育てのコミュニティーの
中でともに育っていくことの重要性や
意義が強く求められているのでは
ないだろうか。
家族の中だけで行われている
子育てを地域に広げ、家族と
子どもがさまざまな人々との触れ合いの
機会を持つことが、こらからの
「核家族」の子育てを楽しむ心のゆとり
と時間が確保される。そのことが、
こらからの子育てを円滑にする
重要なキーワードになっているのでは
ないだろうか。







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