案ずるより産むがやすし－ことわざ貯金

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案ずるより産むがやすし－ことわざ貯金



子どもが生まれる前には、
あれこれ心配するものですが、
実際に産んでみると、
思ったほどたいへんではない
ということから、
くよくよ思い悩むよりも
行動せよ、
案外うまくいくものだぞ、
という意味です。



初めての我が子の出産立ち合い。

どうも、
ドラマで聞いたことのある
「帝王切開」。

こんなことが我が身わが家族に
起こることの違和感。

他人ごとに思ってきた。


医者が来て、
状況説明と責任確認。

「帝王切開になります。
安全を期しますが、
やってみないとわかりません、
いざ最悪の結果となる場合も
ありますが、了解いただけますか？　」


うる覚えだが、
冷静に聞いているようで、
「最悪の場合」との言葉に反応して
真っ白。


見た目はいたって冷静、

「わかりました」

と言ったのが精いっぱいだったような
気がします。

「もしもの場合・・」

恐怖と祈りで精神状態はいっぱいです。


神にひたすら祈りました。


とても長い時間に感じました。


手術室「手術中」と赤いランプが点灯。


長い・・


怖い・・

必死の祈り・・


気が遠くなるような
時間が。


「ガチャ」

担当の男性医者が

「おめでとうございます。
無事誕生しました。

手術も無事に終了しました」

ただ熱く　ただ感謝
感謝・・

すごく顔がきつく
話し方もきつかった担当医の
言葉が終わってみて
和らく感じた。


と同時に妻がベッドごと
寝たまま出てきた。


「意識はあった。自分は絶対大丈夫と
思っていたよ。」

声が聞けてよかった。

ほっとした・・

血がサァーと温かいものが
全身を駆け抜け、
気持ちのいい爽快感と
もう夕陽が輝いていた。


「赤ちゃんも元気な女の子ですよ」


案内されて
見に行ったケース越しに
赤い顔した我が子を見た
瞬間「なんか似ている」


これが人か
人から人が生まれるって
こういうことか


意味の分からない
不思議な世界ですね、
人が誕生するって。


手術に当たる側、

手術される側、

主人である男性、
身内、親族の心境。


男性は恐ろしいほど恐れ、
恐怖の時間を過ごし、

産む女性は、絶対死なない
負けないと強い意志の下で
非常に冷静なんだな。



立場立場で心の汗のかき方が
違いますね。


病気無く健康で生まれた我が子に

大きな愛情で毎日接しています。


あの長いと感じた手術を待っている時間、
また感じたいかって？
男性諸君は、みな

「怖い」


って感じでないでしょうか。

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