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公立学校vs固定資産税 [経済]

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 グリーン氏が住宅購入で成功を収めてきた理由は、ほかにもいくつかある。 氏は初期費用
だけでなく、ライフサイクル・コストに注意を払う。 


 初期費用とは、土地や住宅の代金や建築費用であり、ライフサイクル・コストとは、
住宅のその後の維持・管理費などを含めた全費用のことである。


 ブルー氏はどうだろうか? どちらかといえばライフサイクル・コストよりも
初期費用のほうに注目するが、グリーン氏と比べると、結局どちらもあまり気に
かけていない。 



 このように、蓄財劣等生タイプの金持ちは家の購入を決めるときに、しばしば現実から
目をそらし、バラ色の夢を描くばかりで、、、費用などはどうにかなると楽観的な見方を
してしまいがちなのだ。


 しかし、ライフサイクル・コストにはさまざまものがあり、それを考えるかどうかが、
蓄財優等生と蓄財劣等生の最も端的なちがいなのである。


 たとえば、レベルの高い公立学校のある地域とそうでな地域の住宅の諸費用の
ちがいを見てみよう。 グリーン氏は決まって、レベルの高い公立学校のある地域の
家を購入するが、ブルー氏はそれにあまりこだわらない。 初めて住宅を買ったとき、
ブルー氏はそこの教育環境について事前に調べなかった。



 その後、地域でいちばんの公立学校でも平均以下のレベルだと気づき、急遽子供を
私立学校へ通わせることにした。 公立学校の教育では一流大学への進学は無理だろう、
と考えたのだ。



私立学校の授業料、年間3万3000ドルを、その住宅購入の関連コストとして、
ライフサイクル・コストに加算したらどうなるだろうか?


 億万長者はみんな自分の子供を公立学校ではなく私立へ通わせたがる、という
通説はまちがいである。 実際には大半が、公立学校のレベルは「住む地域」を決める
際の重要な要素だと考える。 10人のうち8人近く(79%)は、家を買うにあたって
重視する判断基準の一つとして次のように回答した。


 近くにレベルの高い公立学校のある地域を選ぶ。



 レベルが高い公立学校がある地域では、家の評価額も高くなる。 とはいえ、子供を
私立学校に通わさざるをえない地域に住みたいと思うだろうか? 

 億万長者には平均3人の子供がいる。 3人の子供を私立学校へ通わせるとしたら、
かなりの金が必要となる。 

 それよりは高額の初期費用を払っても、近所にレベルの高い公立学校のある地域に
住むはずである。




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