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4.食品表示基準から「人工」「合成」の用語を削除 (2) [健康]

(2)代表的な食品添加物とその上手な付き合い方


 食品添加物には、具体的にどのような種類や役割があるのでしょうか。


 食品添加物は身体に悪いものというイメージをお持ちの方もいるかもしれま
せんが、健康的な食材である豆腐には凝固剤としてにがりが含まれており、加
工食品やワインには、食品の酸化を防ぐ酸化防止剤などが使用されることもあ
あります。これらの添加物は、食品の「安全性や食の幅」を広げる上でも重要な
役割を担っています。食品添加物を見きわめる上で大切なことは、食品添加物の
種類や役割を知ることです。例えば、凝固剤や酸化防止剤は、安全性を高める
上で重要な役割を果たしていますが、香料や香辛料は食品の風味や外観を良く
するために使用されているものなどで、使用しなくても困るものではありませ
ん。そのため、すべての添加物を避けるのではなく、「凝固剤は良いけれど、
着色料は避ける」「酸化防止剤は良いけれど、香料は避ける」など自分自身で、
判断することが大切です。


 また、食品添加物の中でも人口・合成より天然の方が安全であると認識され
る場合がありますが、一概に物質の危険性は比べることはできません。天然の
方が身体に良い場合もありますが、場合によっては人工的に作られた添加物の
方が安全性を実験で確認されているため、科学的な安全性のデータのない天然
のものよりも安全性を確保しやすいともいえます。そのため、食品衛生法で
は、天然添加物や合成添加物という区別はせず、「既存添加物」や「指定添加
物」という分類をしています。





 
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