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心身の訓練がエンドルフィンをコントロールする [超!集中力]

1 心身を活性化し、集中力を高める薬がある?


■心身の訓練がエンドルフィンをコントロールする

ただし、
ひとつだけエンドルフィンを自在に活用する方法があります。

心を鍛え、
体を鍛えることです。


エンドルフィンは、
私たちが苦痛を体験させられるようなとき、
これに耐える努力を続けていると、
ある分岐点を超えたところから脳内でつくられていきます。


そして、
それが脳内に拡がると、
苦痛感がなくなり、
気持ちが高揚し、
恍惚感が高まってきます。

そして、
この恍惚感は人間の悟りの境地にも大変よく似ています。


宗教でもスポーツでも、
その他すべての修行の道で、
肉体に強烈な苦痛感を与えるような方法がとられるのは、
エンドルフィンが脳内に拡がる効果を狙っているからです。


元巨人軍の監督だった川上哲治さんは、
次のように語っています。


「疲労困憊してもなお練習を続けていると、
体力、精神力ともに限界にきて、
ついには倒れてしまう。


しかし、
コーチには限界が迫っているのがわかるので、
本当に倒れてしまうまではやらない。

限界が近づくと、
選手の目がすわってくるのでわかる。



限界まで、
かなり間があるうちは、
ゴロを捕るときに少しイレギュラーすると、
反射的に避けるしぐさをする。

しかし、
限界近くにくると、
球を避けないようになる。

体に当たっても痛がらない。


本人は、
必死の形相で目がすわっている。
球がイレギュラーしようが恐怖感はない。

ただ球と自分とが一体になったような気がしてくる。

このような境地に至って、
初めて捕球のコツというものが体に焼きつけられていく」と。


選手時代の王貞治さんは、
特打ちといって、
連続して3、4百本打つ訓練をよくやったそうです。


ある年の夏、
3日間連続して特打ちをやりました。
3日目の特打ちを終えて、
ようやく「もう大丈夫です。
感じがつかめてきました」と言いました。

その年、彼は55本のホームランを打って、
新記録をつくったのです。


心と体の訓練のみが、
このエンドルフィンのコントロールを可能にします。


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